Treville

写真とサイクリングの記録

2022 GW 北海道十勝・上川サイクリング

概要

2022年の4月末~5月頭にかけて北海道の十勝・上川地方を中心にサイクリング旅行にいってきました。

走行ルートをGoogleMap化した画像

走行ルートをGoogleMap化した画像

道中撮影した写真とともに旅の思い出を綴ります。

北海道サイクリング旅行をお考えの方に少しでも参考になれば幸いです。

 

 

計画・準備編

 

1日目 帯広空港 ~ 帯広駅 25km 

ルート: https://connect.garmin.com/modern/course/102001269

初日、帯広空港から帯広駅までの道のりで、とにかく開けた平野が広がる帯広を存分に堪能できました。
ただし飛行機が大きく揺れるほどこの日は風が強く、作物が植えられていない乾いた田畑から舞い上がる砂塵が辛く、感染対策用のマスクに非常に助けられました。

最終日に帯広空港に向かう際にも風が強く、砂嵐と形容すべきほどの悪視界になり、マスクやスカーフなど口と鼻を覆うものがあるとよいでしょう。

 

2日目 帯広駅 ~ 中札内村 ~ 帯広駅 100km

ルート: 

https://connect.garmin.com/modern/course/101997157

天気は雨予報。

早朝の帯広は気温2度。
途中で天気は崩れ、あまりの寒さに帰り道、帯広にあったワークマンで防寒用のジャージを買い足しました。

 

トカプチ400として設定されている道を中心に走ります。

立ち寄りスポットは幸福駅、白樺ジンギスカン花畑牧場
中札内村には六花の森などもあるので、距離を縮め観光を重視してもよいかもしれません。

ただただひたすら平坦を100kmほど走るわけで少し面白みにかけるコースであったことは否めません。

↑ かつて存在した幸福駅

↑ 地元の人気店、白樺ジンギスカンでお昼。並ぶとのことだったので20分ほど早めに到着しましたがそれでもすでに10組くらいの待ちでした。

花畑牧場のリャマ。とろんとした目つきがキュート。

 

3日目 帯広駅 ~ 上士幌町 ~ ナイタイテラス ~ 上士幌町 95km 

コース: 

https://connect.garmin.com/modern/course/101998447

帯広駅から北上し上士幌町のホテルを目指します。

この日は非常に天気に恵まれ、十勝川を渡るときから十勝岳連峰大雪山の山並みを綺麗に望むことができ、道中の景色も大変に広闊として、その清々しさにすっかりはしゃぎきっていたのでした。

十勝牧場を突っ切る道は車通りもほとんどなく、ただただ起伏のゆるやかな田畑が広がっており、こんな雄大すぎる空と大地に溶け込むような気分になれるサイクリングができるのは北海道だけなのではと感じます。

 

上士幌町へ向かう途中の白樺並木

 

上士幌町へ向かう道中の様子1

上士幌町へ向かう道中の様子1

上士幌町へ向かう道中の様子2

上士幌町へ向かう道中の様子2

上士幌町へ向かう道中の様子3

上士幌町へ向かう道中の様子3


お昼には上士幌町のホテルに到着、道の駅にてランチを済まし、荷物を置いてナイタイ高原ヒルクライムへと向かいます。

↑ 道の駅かみしほろのハンバーグ

 

ナイタイ高原ナイタイテラスまでのヒルクライムは大体500mほど登ります。

登り始めからひたすら高原の中を走るような感じで、勾配もそこまでキツイものではなく、非常に楽しく登れます。おそらくバイクや車でアクセスしても十分に楽しいものと思います。

季節柄あまり放牧されている牛はいないものの、テラスからの十勝平野の眺望は得も言われぬもので、十勝を訪れるに外せないスポットのように思えます。

 

ナイタイテラスでソフトクリームをいただくのもよいですが、ナイタイ高原を降ってドリームドルチェでジェラートを食べるのも非常におすすめ。

 

 

4日目 上士幌町 ~ 三国峠 ~ 上士幌町 (105km)

コース: https://connect.garmin.com/modern/course/101999889

 

この日は北海道国道最高標高の峠、三国峠を目指します。

途中糠平温泉郷などを通過しますが、補給やトイレ休憩が可能な地点が限られているため、要注意。

またこの日は曇り予報でしたが、標高800mほどを超えた時点で、吹雪に見舞われ、帰りのダウンヒルではすっかり身体も凍りつきました。
途中除雪ステーションのトイレによりましたが、暖房がついており、そこで暖をとることができました。

登り自体は非常に緩やかな斜度が延々と続く、比較的優しい登りです。

国鉄士幌線廃線跡が残る

 

↑ 森の中を切り拓いたような道を進む。

 

↑ 途中タウシュベツ川橋梁を眺めるスポットに向かう道にはヒグマ目撃情報なども。

 

↑ 幻の橋として知られるタウシュベツ川橋梁
コンテジの最大望遠(70mm)でこの小ささ。車で旅行する場合、タウシュベツ川橋梁は別途上士幌町で申し込むことで近くまで寄ることができるらしい。

 

↑ 途中、三股山荘近くの十勝三股駅の名残。

 

↑ ピークはこちらのトンネルの中にあるそう。ですがここで引き返します。

 

↑ 特に紅葉が綺麗なことで有名な三国峠や松見大橋ですが、雪を孕んだ山雲が見晴らしを許しません。

 

↑ 帰り道、三股山荘でランチをいただきます。牧場のビーフライス、身震いするほど寒気に犯されていたのもあり、温かい山荘の空気の中いただくご飯はまさに甦りの一食。今回の北海道旅行で特に記憶に残る美味しい味。お肉好みであればご賞味されることを強くおすすめする。

 

↑ 三股山荘は事前に電話要予約のため、休憩したい場合は必ず電話連絡しておきましょう。車できた人が満席のため入れなかったのを何回かみています。

 

5日目 上士幌町 ~ 帯広駅 ~ (バス) ~ 上富良野 

5日目は上士幌町から帯広駅まで自走し、帯広駅から上富良野まではノースライナー(バス)を利用しました。帯広駅から上富良野駅までの鉄道は断線されたままとなっており、電車とバスを活用した輪行は時間も非常にかかり厳しいです。
帯広-富良野間は勝狩峠によって隔てられていますが、そちらも景色が非常に美しいとのことで自走するのもありかと思います。ただし交通量は多く感じました。

ノースライナーは輪行袋にいれた自転車を荷物室にいれることを認めていますが、事前の確認連絡が必要です。予約時にあらかじめお伝えしておき、荷物室が一杯なときには断るという旨は伺っていましたが、GWに帯広上富良野間をノースライナーで移動する人はどうにも少ないらしくまったく問題ありませんでした。

5日目の天気は芳しくなくどんよりとした雲に覆われていましたが、移動日でこういった天気を過ごせたのはラッキーでした。

 

 

↑ kaneko coffeeの晩ごはんプレート、非常に美味でした。

 

6日目 上富良野 ~ 十勝岳 ~ 美瑛 ~ 上富良野 (120km)

ルート: https://connect.garmin.com/modern/activity/8780464779

この日は上富良野を出発し、有名な美瑛の白金青い池を経由して北海道の道路最高地点である十勝岳温泉のヒルクライムにチャレンジし、美瑛の丘の道サイクリングを楽しみました。

 

↑ 早朝十勝岳連峰を望む

↑ 白金青い池(美瑛川サイクリングロード沿いにあるので自転車で近くまでいけます。

↑ 白ひげの滝

ヒルクライム途中十勝岳望岳台から望む景色。
天気に恵まれて最高の眺望です。

↑ 絶えずもくもくと白煙をあげる十勝岳

 

↑ 頂上の十勝岳温泉の雪解けはまだまだのようです。

十勝岳温泉からの景色はヒルクライムの絶好の報酬。

ダウンヒルをし、美瑛までは美瑛川サイクリングロードが整備されており、とても気持ちよくまったり走れます。

 

↑ 美瑛で担々麺と麻婆豆腐のセットをいただきエネルギーを充填

 

↑ 田畑に何も作物が植えられておらず、シーズンを外していることは百も承知ですが、それでも美瑛の丘を縫うように自転車で走ると広さの表現にもここまでバリエーションがあるのかと思わされるばかりの丘景色を楽しめました。
少し外れた道をいくと本当に人も車もいない。
フランスの田園地方をサイクリングするような感覚もこんな感じに近いのでしょうか。

↑ ジェットコースターの路

 

7日目 上富良野 ~ 富良野 ~ 上富良野 (80km)

コース : 

https://connect.garmin.com/modern/course/102010497

実質的なサイクリングを丸一日楽しむ最終日、上富良野を起点に南の富良野方面のサイクリングを楽しみました。

 

↑ この日も天気に非常に恵まれました。

 

フラノデリスのプリン
ドゥーブルフロマージュ
菓子工房フラノデリスのスイーツで小休憩

 

 

富良野とみ川のラーメン

↑ モノローグの木。ここまでも自転車でこれます。

↑ 立ち寄ったグラスフォレストの猫の足グラス、自転車旅行でなければ即買いしていた。

↑ 日が沈みはじめる頃合いの淡い光に溶けゆくような景色もまたさらなりといったところです。

↑ 今回の北海道自転車旅行の〆は日の出公園の展望台。

日が沈んだら焼肉秀で完全勝利を収める(人気店のため要予約です)

 

8日目 上富良野 ~ バス ~ 帯広駅 ~ 帯広空港

最終日は上富良野からノースライナーで帯広駅まで向かい、帯広駅から帯広空港まで自走し、東京まで戻りました。

↑ 早朝、ホテルの客室からの展望

とろサーモン
北海道のお寿司
2日目と最終日に立ち寄ったなごやか亭のお寿司

終わりに 感想

  • 北海道、帯広も富良野も美瑛も主要な国道をはずれれば車通りも少なく、道も狭くないためサイクリングを楽しむには十分。天気がよい日の大空と広大な大地を存分に感じるサイクリングの気持ちよさは天下無比。
    • 道路を横向きにクラックがはしっているため、ガタゴトするのは少しだけ辛い。
    • すべての荷物を運びながら楽しむサイクリングのパターンもあると思うが、着替え類や充電器などの荷物を預けて軽量装備で楽しむサイクリングがやっぱり最高すぎる。
  • まだまだ観光シーズンではないためGWは北海道旅行をする時期としては微妙なのかもしれないがそれでも見応え十分。
    • シーズンではないとはいえ、人気の店舗は並んでいたので、予約できるところは極力しておいたほうがよい。上士幌町のお店でも予約で一杯なことがあった。